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中山大障害・JG1」(21日、中山)
見事にタイトルを奪還した。一昨年の覇者で4番人気の
ニシノデイジーが、5馬身差をつける力強い走りで
中山大障害2勝目を挙げた。五十嵐は「最高です。なかなか勝てない競馬が続いていましたが、力を十分に引き出すことができました」と会心の笑みを見せた。
大竹柵も大生け垣も4番手。次々と並びが入れ替わる先団を、一歩引いたところから追走した。仕掛けは最終周回の向正面。最後のバンケットの下りで一気に加速に転じると、上ったところで先頭に立ち、そのままラ
イバルを置き去りにした。鞍上は「しまいに切れるタイプでないことは分かっていたので、最終障害と4角を先頭で回るイメージ。最後はもうひと踏ん張りしてくれた。デイジーが頑張りました。一番頑張りました」と4分40秒4の死闘を耐え切った相棒をたたえた。
平地時代から気性の激しさが課題だった馬が、この日はピタリと折り合い、脚がたまった。高木師は「リズム良く、折り合いもついたね。舞台があっているんでしょう。丈夫で何よりです」と、8歳にして円熟味を増すチャンピオンジャンパーに最敬礼した。
提供:デイリースポーツ