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【有馬記念】シャフリヤール 大外枠の不利をはねのけ2着 鼻差惜敗もダービー馬としての誇りは健在

デイリースポーツ
  • 2024年12月23日(月) 06時00分
 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 ファン投票1位のドウデュースが決戦2日前に出走取消。一気に混戦模様となった今年のグランプリを制したのは5番人気のレガレイラだ。シャフリヤールとの壮絶なたたき合いを約18センチ差で制し、1960年のスターロツチ以来、64年ぶり史上2頭目となる3歳牝馬Vを飾った。3着には2番人気のダノンデサイルが逃げ粘り、1番人気の支持を受けたアーバンシックは6着に敗れた。

 大外枠の不利をはねのけ、大観衆に熱い走りを見せたシャフリヤールだったが、栄冠には鼻差届かず。ただ、ダービー馬としての誇りは示した。

 枠番抽選後に陣営は逃げ宣言をしたが、レースでは中団をキープ。C・デムーロは「道中はリラックスして、リズム良く走れていた」と振り返る。そして、最終コーナー手前で先行集団を目がけ、外から一気に差を詰めると、その勢いに観衆もヒートアップ。内からロスなく脚を伸ばしてきたレガレイラとの壮絶なたたき合いは、急坂を駆け上がり、馬体をピッタリ並べたままゴール。写真判定の末、残念ながら相手に軍配が上がった。鞍上は「最後の100メートルの所で苦しくてモタついた」と敗因を分析した。

 ただ、鼻差惜敗にもしっかり仕事を成し遂げたチームは表情もすがすがしかった。藤原師は開口一番「本当にすごい」と愛馬の力を褒めた。そして「ただ、やっぱり16番がね。逃げられなかったけど、その気持ちがあったから、いい競馬をしてくれたと思う」と結果を素直に受け入れた。

 鞍上は「これまで乗ったなかで、トップレベルの状態だった。これだけ走れて光栄です」と万全に仕上げてくれた陣営に感謝した。指揮官は「想像以上に馬も若く、まだ成長している。どんどん上がってきているからね」と6歳でも進化を続ける姿には驚くばかりだ。今後については「オーナーと相談してから」としたが、「みんなもドキドキした、いいレースでしたね。100点」と明るい表情で締めた。

提供:デイリースポーツ

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