◆第41回
ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル)
美浦・
上原佑紀厩舎の重賞初制覇をG1の舞台で狙う
ピコチャンブラック(牡2歳、父
キタサンブラック)は、7月20日の新馬戦(福島・芝2000メートル)を7馬身差で楽勝。その勝ちっぷりを現地で見ていて、大物になる可能性がある馬だと感じた。
その新馬戦はスピードの違いで先頭に立つと、最後までほとんど追われることなく後続を突き放した。
石橋脩騎手が「今日は何もすることがなかった」と表現したほどに能力が突出していた初陣Vだった。
ただ、レベルが高い相手と戦っていくうえでは、逃げの戦法だけでは選択肢が狭くなる。そこで前走アイビーSのレース運びに注目していたが、逃げた
シルバーレインに並ばれた時に多少ハミをかむ場面こそあったが、向こう正面の途中からはしっかりと鞍上の手の内に収まっていた。乗り難しさがある同馬にとっては収穫のある2着だった。
新たにコンビを組む
川田将雅騎手は18日の美浦で追い切りに騎乗しており、上原佑調教師が「鞍上が乗り難しい面と、能力が高いことを感じてくれた」と話したように、レース前に感触を確かめられたことは大きい。開催が進んでも例年より馬場の傷みが少ない中山。年末の大舞台で前走の経験とスピードが生きる。
スポーツ報知