いよいよ、2024年の開催も最終日。中山では芝2000mのメイクデビューが組まれている。すでに20頭以上の予定馬が想定されており、抽選になりそうな状況だ。
【12月28日(土) 中山芝2000m】
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ソルデマジョ(牡、父
ドゥラメンテ、
母ポジティブマインド、美浦・
国枝栄厩舎)
2022年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億6500万円(税込み)。母はアルゼンチンの2歳牝馬チャンピオンに輝き、亜1000ギニー2着など活躍した。当初は6月の東京や福島開催でのデビューを目指していたが、脚元に疲れが出たために牧場で再調整。じっくりと成長を待った。「時間をかけ、だいぶ良くなってきた。大型馬で切れるような感じではないけど、いい動きをしている。フットワークも大きいし、長めの距離が良さそう」と
国枝栄調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手が予定されている。
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ディラトン(牡、父
シュヴァルグラン、
母フェルミオン、美浦・
矢嶋大樹厩舎)
半兄に
ストレンジクォーク(
中山金杯3着)、伯父に
タイキフォーチュン(
NHKマイルC)、いとこに
セイウンコウセイ(
高松宮記念)など一族には活躍馬が並ぶ。「まだ緩さがあるけど、動き自体は悪くない。コンスタントに走る血統だし、モノは良さそうです」と
矢嶋大樹調教師。鞍上は
丸山元気騎手が予定されている。
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ノクターン(牝、父
キタサンブラック、
母ラッドルチェンド、美浦・
木村哲也厩舎)
5歳上の半姉に
テルツェット(
クイーンSの連覇など重賞3勝)、叔父に
リアルスティール(
ドバイターフ)、叔母に
ラヴズオンリーユー(
オークス、BCフィリー&メアターフなど国内外でG1を4勝)がいる。「おっとりとした子で線も細めだけど、フットワーク自体は大きい。ひと追い毎に動きは良くなってきている。ゆったりと走れる距離がいいと思います」と太田調教助手。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
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ブラックジェダイト(牡、父
キタサンブラック、
母ウェルアウェイ、美浦・
大竹正博厩舎)
叔母に独
オークス馬の
Well Timedがいる。「夏頃までは頼りなさがあったけど、だいぶ変わってきた。動きもいいし、まだまだ良くなってきそう。
キタサンブラックの子で距離はあったほうがいいと思います」と
大竹正博調教師。鞍上は
佐々木大輔騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)