園田競馬場で12月25日(水)に行われる兵庫ゴールドトロフィー(3歳上・JpnIII・ダ1400m)。ダート短距離戦線の一年を締めくくるレースで、ハンデ戦のため実績面で劣る馬にもチャンスあり。過去10年でJRA所属馬が3着まで独占したのは16年、22年の2回だけ。どこまで手を広げるか、馬券の取捨選択が難しい。

　そして、今年は特に頭を悩ませることになりそうだ。近走実績が抜けた馬がおらず、負担重量も51kg〜60kgと最大9kg。新聞の印も割れ加減で、12頭すべてに上位進出のチャンスがありそう。好配当も期待できそうな一戦。ホープフルSや東京大賞典の資金稼ぎに、“クリスマスプレゼント”をゲットしたい。発走予定日時は25日(水)の16時ちょうど。主な出走予定馬は以下の通り。

■アラジンバローズ(セ7、兵庫・新子雅司厩舎)

　昨秋に中央オープンから兵庫競馬に移籍。さっそく同年に鳥栖大賞、年明けに新春賞を勝ち、実績通りの結果を残した。今年のマーキュリーCでは離された7着に終わったが、距離短縮で挑んだサマーチャンピオンを制覇。JBCスプリントで3着に入るなど、1400mの距離に高い適性を示している。地元の大将格として、全国の強豪を迎え撃つ。

■エートラックス(牡3、栗東・宮本博厩舎)

　勝ち上がりまでに5戦を要したが、1勝クラスを2戦で突破すると、続くバイオレットS、兵庫CSと3連勝で初タイトルをつかむ。さらに北海道SCでも2着に入り、世代トップレベルの実力を誇示。東京盃は外々を回らされたし、古馬相手のワンターン戦では忙しい印象も受けた。今回は1400mの1周競馬。重賞初制覇を飾った舞台で、巻き返しを期待したい。

■サンライズホーク(セ5、栗東・牧浦充徳厩舎)

　デビュー2戦目から4連勝でオープン入り。昇級後は10着、6着、9着と苦しんだが、ブリンカー初着用のサマーチャンピオンから重賞3連勝で覚醒。その後、勝ち星に恵まれていないが、今秋はテレ玉杯オーバルスプリントで3着、続く武蔵野Sは中央の多頭数でも5着と、復活の兆しを見せている。ここで白星をつかみ、再び上昇気流に乗りたい。

■エコロクラージュ(牡5、兵庫・保利良平厩舎)

　22年2月に姫路でデビュー。同年秋の園田オータムトロフィーで重賞初制覇を飾るなど、地元で白星を積み上げてきた。全23戦で馬券圏内を外したのは、昨年の園田金盃(9着)と次走のA2戦(5着)のみと、安定感が最大のウリ。前走の兵庫ゴールドCでは、鋭い末脚を武器に重賞3勝目。今年、兵庫に復帰した小牧太騎手とともに、暮れのビッグタイトルを制すか。

　そのほかにも、今年の東京盃2着馬で初タイトル狙うマックス(セ7、大井・福永敏厩舎)、60kgを背負った前々走でも2着に入っているラプタス(セ8、栗東・渡辺薫彦厩舎)、昨年3着と見せ場をつくったスペシャルエックス(牡4、北海道・田中淳司厩舎)などが出走を予定している。