「
ホープフルS・G1」(28日、中山)
無敗の2歳チャンピオンを狙う
クロワデュノール。
キタサンブラック産駒の素質馬が中山でも躍動する。
新馬戦は評判の良血馬を相手にせず、堂々の勝ちっぷり。しかし、続く
東京スポーツ杯2歳Sは不安を抱えながらの出走だった。追い切り騎乗の北村友が「帰ってきた時からもうひとつ。反応できていない」と渋い表情を浮かべれば、斉藤崇師も「良くなっているところ。新馬戦の前の方が迫力があった」と同じ見解を示した。しかし、終わってみれば力が違った。しぶとく食い下がる2着馬を力でねじ伏せた。
G1獲りに向けて、調子は上がるのか。1週前追いは栗東CWで僚馬2頭に楽々と先着。北村友は「前回よりも動ける態勢がつくれている。直線は余裕。いい動きをする馬です」と好感触。放牧の効果もあったのだろう。斉藤崇師も「自分からハミを取って、体も動いていて、前回を使った分しっかりとしている。前回は全然動けていなくて大丈夫かな?という感じだったけど、今回はきっちり走れる状態で使える」と表情が明るい。
初の中山だけが課題だが、鞍上は「右回りは問題ないし、東京から中山に変わって、自分がどういう誘導をするかだと思う。前走は返し馬で無駄に気負いがある気がした。それでも、ああいうレースができた。秘めている能力のすごさを感じました」と高いポテンシャルを信頼する。
サンデーレーシング×斉藤崇師×北村友は
グランプリ3連覇の
クロノジェネシスを想起させる組み合わせ。24年のラストG1を制し、来春に弾みをつける。
提供:デイリースポーツ