スマートフォン版へ

【ホープフルS】26年春に定年を迎える国枝栄調教師、牡馬クラシック初制覇へ期待する牝馬3冠馬アパパネの子

スポーツ報知
  • 2024年12月24日(火) 06時00分
◆第41回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル)

 24年中央競馬の大トリを飾る第41回ホープフルS・G1(28日、中山)に、26年春に定年を迎える国枝栄調教師(69)=美浦=は“ラスト・クラシック”となる現2歳世代から思い入れの深い良血馬のアマキヒを送り込む。

 その言葉の端々に期待の大きさが感じられた。暮れのG1に送り込むアマキヒは、自身が手がけた10年の牝馬3冠馬アパパネを母に持ち、21年の秋華賞を制した半姉アカイトリノムスメも手がけてきた。国枝師は「アパパネの子っていうところで楽しみだよね」と、声のトーンも高い。

 デビューして1戦1勝でも初戦の中身が濃かった。10月27日の新馬戦(東京・芝2000メートル)は、スムーズに折り合って逃げて、直線での2着馬とのマッチレースでは一度は前に出られたが、余裕たっぷりに差し返して頭差の着差以上に強かった。指揮官も「ああいう競馬で手応えがあったんだろうな。 折り合いも良く、きちんとした競馬」と、うならされた。

 前走後は在厩のまま順調に調整を進めてきた。1週前追い切りには新コンビのルメールが美浦に駆けつけて、Wコースで外パラレルヴィジョン(5歳オープン)を1馬身半追走する形から、6ハロン84秒7―12秒3でゴール前で仕掛けて半馬身先着。手綱を執った鞍上が「そんなに時計は速くなかったけど、フットワークが良かった。(走りが)軽いですね。血統すごい(笑)」と、笑顔で好感触を口にしたのは心強い。

 アパパネアーモンドアイなど数々の名牝を手がけてきた国枝師だが、不思議と牡馬クラシックには縁がない。ラストチャンスへ、胸に期する思いはある。「全兄のバードウォッチャーは胴が詰まっていたけど、アマキヒは伸びが全体にある体のつくり。ちょうどいい格好」と、クラシック路線への適性も見込む。来春を見据えて人馬ともに血が騒ぐ。(坂本 達洋)

 ◆国枝調教師の牡馬クラシック

 開業から35年目。10年のアパパネ、18年のアーモンドアイなど2頭の牝馬3冠馬を手がけてJRA・G122勝も、牡馬クラシックは未勝利。

 ▽皐月賞 7度出走(最高着順は13年のカミノタサハラ4着)

 ▽日本ダービー 9度出走(18年のコズミックフォース3着)

 ▽菊花賞 7度出走(20年のサトノフラッグ3着)

 ちなみにホープフルSは、唯一挑んだ21年のコマンドラインで1番人気ながら12着だった。

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す