今年限りで現役を引退するG1・5勝馬
ドウデュース(牡5歳、栗東・友道)が25日、栗東トレーニングセンターを退厩した。管理する友道師に松島正昭オーナー、主戦の
武豊も見送りに駆けつけ、慣れ親しんだ栗東トレセンを後にした。
ラストランとなるはずだった先週の
有馬記念は、右前肢ハ行のため出走を取り消し。あくまで大事を取っての判断で、30人以上の報道陣も集まったこの日は元気にいななき、活気のある脚取りで馬運車に乗り込んだ。
松島オーナーは「本当に感謝しかない。ノーザン
ファーム、友道先生、もちろん
武豊ジョッキーもありがたい。楽しい3年半でした。皆さんのおかげです。こんな馬、一生に一回会えるか分からない。本当に良かったです」と感無量の様子で退厩を見届けた。
今後は北海道安平町の社台スタリオン
ステーションで種牡馬入りする
ドウデュース。順調なら産駒は28年にデビューを迎える。松島オーナーは「いつか我々の夢である
武豊とパリ・ロンシャンで日の丸を掲げたい。それを目標にして
ドウデュースの子どもでもきょうだいでも、もう一回ダービーをつかみたいですね。一発屋で終わらないように」と笑顔。オーナーの宿願である“
武豊の
凱旋門賞制覇”にも向け、決意を新たにしていた。
提供:デイリースポーツ