園田競馬の「第24回
兵庫ゴールドトロフィー」(Jpn3、1400メートル)は25日、11Rで争われ、吉原騎乗の川崎
フォーヴィスム(牡6=内田)がゴール前の激しい叩き合いを制してダート
グレード初優勝。また、このレース初の地方所属馬優勝となった。
JRA勢の不敗神話が、ついに破られた。川崎・内田厩舎の
フォーヴィスムが勝利。まさに歴史的な瞬間だった。ゴール前は
サンライズホークとの一騎打ち。一瞬は出られたかと思われたが、鞍上・吉原が剛腕を駆使。鼻がちょっぴり抜け出しての勝利だった。引き揚げるなり「鼻差出ているの?いや〜うれしい」と喜びを爆発。期待に応えてくれた愛馬の首を
ポンポンとねぎらった。
内田師も掲示板に(10)の数字が1着に示されると「めっちゃうまくいった。うれしいね」と頬を緩めた。そして「最近はこういう競馬もできるようになって、戦法に幅が出てきた」と愛馬の成長に目を細めた。
2001年の創設時から続いていた
JRA勢の連勝記録を止め、地方馬として初めての戴冠。今後は「上がりを見てからオーナーと相談して決めます」と指揮官。次走は未定でもダート
グレード競走を制したことで、先々はさらに大きな舞台も視野に入ることだろう。自在性に加え、切れ味の増した末脚を武器にさらなる活躍を期待しよう。
フォーヴィスム 父
ドゥラメンテ 母アートプリンセス(母の
父オフィサー)牡6歳 川崎・
内田勝義厩舎 馬主・キャロット
ファーム 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績22戦7勝(地方8戦3勝) 総獲得賞金1億2667万9000円。
スポニチ