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【ホープフルS】ピコチャンブラック、ハミ変更でハマったラスト11秒2 折り合い改善に上原佑調教師「レースもトライアビットでいきます」

スポーツ報知
  • 2024年12月26日(木) 06時05分
ホープフルS追い切り(25日・美浦トレセン)

 第41回ホープフルS・G1(28日、中山)の追い切りが25日、東西トレセンで行われた。「考察」担当のイシゴー(石行佑介)記者は、1週前から馬具を換えて鋭い動きを見せたピコチャンブラックに注目。馬トク取材班の調教評価も最高の「G」となった。クロワデュノールも前走からの上昇ぶりが際立つ仕上がり。きょう26日に枠順が決定する。

 成長の跡がくっきりとうかがえる最終デモだった。ピコチャンブラックの最終追い切りは、美浦・Wコースを単走。助手が騎乗し、序盤から大きくストライドを伸ばした。4角のコーナリングも問題なくこなし、直線では体全体をしならせ弾むような脚さばきで駆け抜けた。ラスト1ハロンも11秒2という鋭さ。人馬の呼吸がピタリとつき、まさにスムーズという言葉がぴったりの内容だった。

 1週前は初コンビとなる川田が駆けつけたが、追い切り前からかなりテンションが上がり、3頭併せの真ん中でコントロールに手を焼くシーンが見られた。その対策として上原佑調教師と鞍上が相談し、リングハミからトライアビットに変更。その効果はてきめんだった。

 トレーナーも「しっかりと抱えたままで、理想的な形になったと思います。レースもトライアビットでいきます」と声を弾ませた。もともと秘めるポテンシャルは相当なだけに、折り合いという明確な課題をクリアした点はG1へ向かう若駒にとって大きな一歩といえる。

 福島での初陣は7馬身差の逃走劇。前走のアイビーSは2番手に控える形で競馬を教え「今回に生きるんじゃないかと思います」と指揮官。ゲートは速いタイプだけに番手で運ぶという経験を重ねられたところは大きい。加えて「川田さんも能力は相当高いので、ちゃんと折り合えるかがカギと言っていました」(上原佑師)と感触を確認したトップジョッキーの評価が高いところも見逃せない。雄大な馬体のキタサンブラック産駒の存在感が、自分の中で増してきた。(石行 佑介)

 ◆トライアビット ハミの一種で従来のリングビットより口への当たりが柔らかく、操縦性の向上や集中力アップの効果が期待できる。

スポーツ報知

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