ドウデュース(牡5歳、栗東・友道厩舎)が25日、競走馬登録を抹消され、栗東トレセンを退厩した。今後は北海道安平町の社台SSで種牡馬となる。主戦の
武豊やキー
ファーズの松島正昭オーナーが見守る中、慣れ親しんだ場所を後にした。
最後までいななき、活気あふれる姿で馬運車へ乗り込むパートナーを、
武豊は温かい視線で見守っていた。「元気が有り余っているね」と笑みを浮かべた後、「すごくいい馬に巡りあえて良かったです。感謝しています」と一緒に歩いた3年半を思い出すように言葉を紡いだ。
有馬記念は出走取り消し。「残念でしたけどね。ただ、無事に引退できたのはホッとしています」と口にする。競馬が血をつなぐスポーツであることを誰よりも知っているからだ。「(2歳G1勝ちがあり)仕上がりが早いのは生産者にセールスポイントになると思う。求められるものを全部持っている」と期待する。
先週は風邪で騎乗できなかったが、この日の栗東では元気な様子。
ドウデュースの産駒デビューの話題では「俺いつまで乗らなあかんねん」と周囲の笑いを誘った。今週は
ホープフルSの
ヤマニンブークリエで
JRA平地G1完全制覇も狙う。「最後、いい競馬で締めくくりたいね」。相棒に別れを告げ、レジェンドが新たな一歩を踏み出す。(山本 武志)
松島正昭オーナー「感謝しかありません。一生に1回会えるか会えへんかの馬。我々の夢である『
武豊とパリロンシャンに日の丸を掲げる』という目標を目指し、子供でも兄弟でもダービーを取れるようにしたい」
スポーツ報知