大みそかは水沢、大井、笠松、園田、高知が開催。全場で重賞競走があり、国内最終となる19時50分発走の高知11Rまで全58レースが行われる。
■地方2歳女王を決する一戦
大井10Rは
東京2歳優駿牝馬(2歳牝・SI・ダ1600m)。ホッカイドウ競馬からの遠征馬、転入馬と南関東の素質馬が激突しダート2歳女王を決する。たった1頭しかいない
ステッペンウルフ産駒で重賞3連勝中の
ゼロアワー、無敗で
ローレル賞を制した
ウィルシャインなどが出走。過去10年で馬券に絡んだ30頭のうち、13頭が6番人気以下と波乱含みなレースだ。
■2500mの長丁場を制すのは
笠松10Rは
東海ゴールドカップ(3歳上・SPI・ダ2500m)。1971年に創設された歴史ある競走で、77年〜04年までダ2500m、それ以外は1900mで行われていた。今年からは再び2500mの長丁場。ダートでは数少ない長距離戦とあって、意外な適性を見せる馬がいるかもしれず、人気薄にも注意したい。東海三冠馬の
フークピグマリオン、スタミナ自慢の
アンタンスルフレなどが挑む。
■ファン投票で出走馬が決まる岩手の大一番
水沢12Rは
桐花賞(3歳上・M1・ダ2000m)。出走馬は投票によって決定され、岩手競馬の一年を締めくくるレースとして定着している。ファン投票1位の
フジユージーンは残念ながら出走しないが、
マーキュリーCで逃げて見せ場をつくった
ヒロシクン、3連覇を狙う
ノーブルサターン、
北上川大賞典の覇者
サクラトップキッドなどが出走を予定している。
■来年の兵庫県競馬を担う若駒の戦い
園田11Rは
園田ジュニアカップ(2歳・重賞・ダ1700m)。兵庫に所属する若き戦士が集う重賞競走で、来年の兵庫優駿などを占う意味でも見逃せない。過去の勝ち馬には兵庫三冠の
ロードバクシン、ダート
グレード競走でも活躍した
オオエライジンや
ポアゾンブラックなど。昨年は単勝1.5倍の
ウェラーマンが6着に敗れるなど、経験の少ない馬たちだけに力比較が難しい。
■1着賞金2000万円かけた
グランプリ 高知7Rは
高知県知事賞(3歳上・重賞・ダ2400m)。当地で最も格が高いレースとされ、ダート
グレード競走を除けば賞金も最高額を誇る。高知競馬は重賞競走の数が少なめで、路線も細分化されていないため、時に長距離巧者の激走も。今年は連覇を狙う
ユメノホノオに各馬が挑む構図。昨年は同馬と
ガルボマンボによる熱い叩きあいとなったが、果たして今年はどうなるか。
■逆転
サヨナラホームランなるか!
高知11Rは2024一発逆転ファイナルレース(3歳上・C3・ダ1300m)。成績が振るわない馬を意図的に集め、高配当を狙った当地の名物競走。国内で行われるレースのトリを飾る。予想はもちろん難解。宝くじ気分でチャレンジしてみるのも悪くないだろう。終わりよければすべてよし。ひと足早い“お年玉”とともに、新年を気分よく迎えたいところだ。