「
ホープフルS・G1」(28日、中山)
JRA2歳重賞で存在感を発揮しているコンビがG1制覇を目指す。
マジックサンズを管理する
須貝尚介調教師(58)=栗東=は2歳重賞でG1・4勝を含む14勝をマークしており、
佐々木大輔騎手(21)=美浦・菊川=も重賞3勝が全て2歳戦。2歳戦で好相性を誇るコンビが、無傷2連勝中と底を見せていない
キズナ産駒の素質馬で24年最後のJRA・G1でタイトルをつかみにいく。
新馬戦と
札幌2歳Sを連勝中の
マジックサンズは、底を見せていない素質馬だ。
札幌2歳Sは3角過ぎから馬群の外を回って進出して直線入り口で先頭に並び掛けると、しぶとい末脚を発揮してV。強いレースぶりを見せた。2着馬
アルマヴェローチェが次戦の阪神JFを制しており、メンバーレベルの高さもうかがえる。
須貝師は「前走はよく勝ち切ってくれた。能力は高いと感じましたね」と目を細める。指揮官はこれまで阪神JFを12年
ローブティサージュ、13年
レッドリヴェール、20年
ソダシで制し、22年朝日杯FSを
ドルチェモアで勝っており、今回勝てばJRA2歳G1完全制覇となる。「中山の坂は対応できると思うし、中央場所でどういう競馬をしてくれるか」と期待は大きい。
鞍上の佐々木も2歳重賞は験のいい条件だ。デビュー3年目の今年、
函館2歳Sを
サトノカルナバルで制して重賞初制覇。
札幌2歳Sを
マジックサンズで勝ち、サウジアラビアRCを
アルテヴェローチェで制した。ここを勝てば84年の
グレード制導入後で初のJRA2歳重賞年間4勝となる。「強い相手に戦ってきた実績があるので、自信を持って乗りたいです」とパートナーの力を信頼している。
須貝師&佐々木のタッグは今年、JRAで17勝を記録しており、コンビの相性自体が抜群。年末の大舞台で大仕事をやりそうな雰囲気が漂っている。
提供:デイリースポーツ