「
ホープフルS・G1」(28日、中山)
単勝1・8倍の断然人気に支持された
クロワデュノールが、好位から力強く抜け出して完勝。無傷3連勝でG1初制覇を飾った。
北村友一騎手(38)=栗東・フリー=は20年
有馬記念(
クロノジェネシス)以来、4年ぶりのG1制覇。新馬-
東スポ杯2歳Sからの戴冠は20年の3冠馬
コントレイルと同じローテで、来春のクラシック戦線の主役に堂々と名乗りを上げた。2着に6番人気の
ジョバンニ、3着には17番人気の
ファウストラーゼンが入った。
◇ ◇
勝った
クロワデュノールは一頭抜けていたね。スタートも速かったし、道中はゆったりとしたペースでも、しっかり我慢ができていました。ジョッキーもこの馬の力を信頼して、安心して乗っている感じがしたね。これまでの2戦は東京でしか走っていなかったけど、かなり強いレースぶりだったから注目していた。今年の2歳戦全体を通して見ても、現段階ではこの馬が最も安定していて、能力もあると思うよ。来年も人馬ともども活躍を期待したいね。
2着の
ジョバンニは勝ち馬と同じくらいのポジションで、内をずっと進んでいたね。最後は一番伸びていたと思うし、内容的には良かったと思う。能力は感じましたね。きょうのレースで流れが変わったところといえば、3着に入った
ファウストラーゼンが早めに動いていった時だね。レースの流れを見て、本当にうまく乗っていた。最後もよく踏ん張っていたよ。
2番人気の
マジックサンズや3番人気の
ピコチャンブラックは、今回は目立ったところはなかったけど、まだまだデビューして間もない2歳馬だし、これからまた変わってくると思う。とにかくきょうは、勝った馬が群を抜いていたね。これからが楽しみな馬だよ。(元JRA調教師)
提供:デイリースポーツ