「ホープフルＳ・Ｇ１」（２８日、中山）

　ジョバンニは３戦連続の２着。勝ち馬クロワデュノールの背中は遠く、タイトル奪取はかなわなかったが、最後まで追いすがり、しっかりと明るい未来は見えた。

　最内枠からスタートも、行き脚がつかずに初手は後方から。「いろいろと対策をしてもらったけど、ゲートは出なかった」と松山。それでも外から切り込んでくる馬が少なく、スルスルと中団へ押し上げる。「１番枠だったので、中団まで潜り込んでリズム良く運べた」。序盤にリカバリーできたことが大きかった。

　「一瞬、やったと思ったけど、差を詰められなかった。距離は対応できると思うし、これからが楽しみ」と鞍上は今後の成長力に期待を寄せる。杉山晴師も「枠を生かしたジョッキーの好騎乗でしょう。多頭数でもまれる競馬を一発でクリア。操縦性の高さは確認できた。勝った馬は抜けていましたが、来年のクラシックが楽しみになりました」と来春のリベンジに向けて手応えはアリだ。

提供：デイリースポーツ