「
中山金杯・G3」(1月5日、中山)
新年一発目の東西重賞でV発進を決めるのはどの馬か。
中山金杯は
天皇賞・秋3着と充実期を迎えた
ホウオウビスケッツが主役を務める。中京で開催される
京都金杯は好走を続ける
ドゥアイズが
武豊との新コンビでタイトルを狙う。(出走馬の年齢は2025年表記)
心機一転。新年一発目で有馬除外のうっぷんを晴らしたい。今がまさに“伸び盛り”の
ホウオウビスケッツが、開幕戦から全力疾走を誓う。
天皇賞・秋で3着に好走しながらも、出走を予定していた
有馬記念では賞金順で劣勢な立場にあり、ファン投票も29位。夢舞台への出走はかなわなかったが「有馬に出走するつもりでいたので、十分過ぎるぐらい乗っている」と
奥村武師。仕切り直しの一戦へ向けて、鍛錬を重ねてきた。
25日には美浦Wで6F84秒0-38秒5-11秒6を記録。3頭併せで貫禄の最先着を果たした。指揮官は「馬場状態を考えれば時計は出ているし、しまいもしっかり伸びていた」と内容に合格点を与える。秋初戦の
毎日王冠は2着に好走したものの、まだ完調手前の状態。「あの頃に比べれば、はるかに活気がある」と、右肩上がりの上昇曲線に目を細める。
舞台は中山芝2000メートル。23年の
皐月賞17着以来となるが「特に問題ない。
函館記念を勝っているし、いろいろな選択肢があるなかで岩田(康)さんがここを進言してくれた。騎手は代われど、馬にとってはいい選択」と意に介さない。
主戦の岩田康が騎乗停止中のため、今回はH・ドイルに手綱を託した。18日の調教で初コンタクト。「“とてもクレバー。冷静に走るし、息遣いも良好”と。それなりのクラスの馬だと分かっていただいた」と好印象を得た様子。夢のG1制覇へ向けて、G3でつまずくわけにはいかない。「どこに出しても恥ずかしくない馬。大きな舞台へ向かうためにも、ここで賞金を加算したい」。Vはもちろん、勝ち方を問われる一戦だ。
提供:デイリースポーツ