牝馬限定重賞らしく、とにかく荒れるイメージの
フェアリーステークス(3歳牝・GIII・芝1600m)だが、実は分かりやすい傾向がある。内枠有利の中山芝1600m戦らしく、19年から6年連続で1枠が馬券に絡んでいるのだ。
古い方から1枠で3着以内となった馬を挙げていこう。19年が1着
フィリアプーラ(3番人気)、20年が1着
スマイルカナ(3番人気)、21年が3着
ベッラノーヴァ(6番人気)、22年が3着
ビジュノワール(7番人気)、23年が3着
スピードオブライト(6番人気)、そして24年が3着
ラヴスコール(4番人気)。このように人気馬ばかりではないし、失礼ながら後に重賞戦線で活躍した馬もあまりいない。ということは、多少なりとも各馬の好走を白帽がサポートしたはず。そもそも、中山芝1600mはスタートから最初のコーナーまでが200m少々しかないため、構造的に内枠有利。この結果も当然といえば当然なのだ。
今年は
マイスターヴェルク(牝3、美浦・
勢司和浩厩舎)と
キタノクニカラ(牝3、美浦・
小島茂之厩舎)が「幸運」の1枠をゲットした。2頭ともに中山で好走歴があり、決して侮れない存在。特に
キタノクニカラは、一昨年の覇者
キタウイングの全妹ながら伏兵評価が濃厚で妙味も大きい。
7年連続で1枠が好走し、とにかく荒れる
フェアリーSを今年も演出するか。12日(日)15時45分の発走を心待ちにしたい。