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【若駒格付けチェック】牝馬1位アルマヴェローチェ 牡馬1位クロワデュノール

デイリースポーツ
  • 2024年12月31日(火) 06時00分
 年末恒例の『格付けチェック拡大版』。クラシックを目指す若駒たちを、デイリー特捜班が独自の視点でランキング化しました。来年のダービー馬、桜花賞馬は果たしてどの馬か-。要チェックです。(出走馬の馬齢は2025年表記)

  ◇  ◇

 【牝馬】

 牝馬はランキング上位馬が接戦ムード。そのなかで1位としたのは、阪神JFを制したアルマヴェローチェだ。ここまで3戦2勝。唯一2着に敗れた札幌2歳Sは、4角で馬場のいい外に持ち出せず内に切り替える形となったが、マジックサンズと鼻差の好勝負を演じて素質の高さを示した。

 阪神JFは初のマイル戦に加え、レースの前半3Fが34秒2と過去2戦とは全く違うペース。それでも戸惑うことなく中団で折り合うと、直線は外から最速上がりで豪快に差し切った。最大のセールスポイントはレースセンスの良さ。桜花賞はもちろん、距離が延びるオークスも問題なしだ。

 アルテミスS6着が物足りないカムニャックだが、圧巻だった新馬戦を評価して2位にランクイン。道中は後方でゆったり構え、勝負どころからエンジンが掛かると、上がり3F33秒6の末脚を発揮。あっさりと3馬身半突き抜けた走りには大物感が漂っていた。

 23年の3冠牝馬リバティアイランドを半姉に持つ良血馬マディソンガールが3位。11月京都の新馬戦で、姉同様の鋭い決め手を発揮して快勝した。まだまだ奥の深さを感じるだけに、次戦を注視したい。4位ブラウンラチェットは若さを露呈した阪神JFで16着と大敗したが、こちらもフォーエバーヤングの異父妹という良血馬で素質は高く、巻き返しがあって当然だろう。ムラはあるものの、決め手抜群で勝ちっぷりがいい5位エンブロイダリーも侮れない。

 【牡馬】

 牡馬はランキングスタート時から1位だったクロワデュノールが、無傷3連勝でホープフルSを制し、首位の座を譲らなかった。6月の2歳戦としては破格の時計で勝ち上がった新馬戦。約5カ月ぶりで24キロ増と、完調手前の状態ながら正攻法の競馬で制した東スポ杯2歳S。そして、ライバルを力でねじ伏せたホープフルSは、G1に昇格した17年以降で昨年のレガレイラに次ぐ2番目に速いVタイム(2分0秒5)と、3勝全てが文句なしだ。現時点で欠点らしい欠点のない優等生。来年のクラシックは間違いなくこの馬を中心に動いていくことになる。

 新馬戦-野路菊S-京都2歳Sと無傷3連勝中のエリキングが2位。ここまでタイム的に強調する点はないものの、野路菊S京都2歳Sで退けたジョバンニホープフルS2着、京都2歳S3着のクラウディアイが同5着と、負かしてきた相手はハイレベル。能力は確かなものがある。ただ、今月半ばに右第1指骨の剥離骨折が判明。症状としては軽度であるということなので、クラシックに間に合えば当然、有力候補となるだろう。

 朝日杯FSを制したアドマイヤズームが3位に。2番手から最速の末脚で2馬身半差Vと文句なしの勝ちっぷり。素質は高く、まだまだ伸びしろもある。同レースで2着だったミュージアムマイルが4位。勝ち馬には完敗だったが、もともとが中距離志向。距離が延びるクラシックの舞台なら注目度はグンとアップする。ホープフルの敗戦だけでは見限れないマジックサンズを5位とする。

 【番外編】

 牡・牝とも僅差でランク入りを逃した馬をピックアップしたい。牡馬はヴィンセンシオキングスコール。前者は葉牡丹賞を1分58秒8の2歳コースレコードで制して無傷2連勝中。祖母がシーザリオと血統も確かだ。後者も札幌芝千八の新馬戦をレコードVとスケールの大きさを感じさせる。牝馬は世代最初の新馬戦を勝ったキズナ産駒のダノンフェアレディ。とにかくV時計1分33秒8が特筆もの。脚部不安で休養が長引いているが、復帰予定のエルフィンS(2月8日・京都)は要注目。好メンバー相手の未勝利戦を勝ち上がったリンクスティップも面白い存在だ。

提供:デイリースポーツ

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