園田競馬「第53回
園田ジュニアカップ」は12月31日、第11Rの1700メートル戦で争われ、
下原理(47)騎乗の
オケマル(牡2=盛本信)が断然の1番人気に応えて圧勝した。同馬は重賞2勝目。2着3番人気のは
キングスピカ。3着は4番人気の
ラズライトタッカーと7番人気の
ドリタルが同着となった。
やっぱり強かった。初距離も何のその。
オケマルが主導権を奪うと、そのまま力強く突き放した。まさに完勝。その言葉しか見当たらなかった。抜群のスタートを決めると、すぐに態勢は決す。こうなってしまっては誰も動けず。そのままスローの流れで展開すると、勝負どころでは「いつ仕掛けてもはじけそうな感じでした」と下原。その言葉通りに直線で楽な感じで離すと、あとは独り旅。最後は7馬身差をつける圧勝劇だった。
下原は「予定外の逃げでどうかなって思いましたが、思っていた以上の力を発揮してくれました」と満面の笑み。そして、これが94個目の重賞勝利だが、意外にも当レースは初勝利。「涙が出そうでしたね。30年目にしてようやく勝てました」とようやく手にしたタイトルに感慨深げだった。
デビューから4戦4勝で、向かうところ敵なし。まさに無双状態。見栄えのする好馬体にも磨きが掛かってきた。無敗の王者としてクラシック戦線をけん引していく。
スポニチ