2戦続けて衝撃を受けた。
エコロジーク(牡3歳、栗東・
森秀行厩舎、父トワリングキャンディ)は、昨年の8月17日に新潟で行われた新馬戦(新潟・芝1200メートル)を5馬身差で楽勝。これで夏の新潟で新馬戦5連勝を決めた
森秀行調教師が「勝ち上がったなかで一番動いていた」と絶賛した逸材だ。
天性のスピードがすぐに証明された。2戦目の
カンナSは、時計が出やすい高速馬場とはいえ、1200メートル1分7秒2の2歳
JRAレコードで2連勝。「自分のペースで走れました」と振り返った
ルメール騎手のコントロールでリズムを守り、ゴール前はまだ余裕があった。原村正紀オーナーの頭に当然のように
スプリンターズSが浮かび上がったように、私も「来年の
スプリンターズSで主役を担っているかも」と思わせる強烈なインパクトだった。
前走は果敢にブ
リーダーズCジュ
ベナイルターフス
プリント・米G1(
デルマー競馬場・芝1000メートル)に挑戦するも、初めて経験するもまれる形や日本とは質が違うレースに対応できず8着。原村オーナーは「(森秀)先生がどう思っているかは分からないけど、まずは国内で実績や経験を積んで」と日本で鍛える方針を思い描くが、「(海外は)先生が行けると思ったタイミングがあれば狙っていきたいね」とレース選択は信頼を置くトレーナーに一任。再び海を渡る可能性はある。
エコロジークが大目標として目指す舞台は国内かそれとも海外か。また、距離は1200メートルになるのか興味は尽きない。今年1年の活躍を通して、その答えを見届けたい。(
中央競馬担当・浅子 祐貴)
スポーツ報知