「新春賞」(3日、園田)
2番人気の
インベルシオンが向正面で2番手からスパートして押し切り、重賞初制覇を成し遂げた。2着は1番人気の
マルカイグアスが8番手から追い上げて続き、3着には7番人気の
ベストオブラックが最後方から上がり最速で追い込んだ。
インベルシオンが雪辱を果たした。1カ月前の
園田金盃は最終3角で先頭に立ちながら、警戒した
マルカイグアスの反撃を待ったのが裏目に出て、最後に1/2馬身差でかわされた。「今回は『待たずに行け』と指示されたので、一気に行った」と
広瀬航。会心の勝利に、ゴールの瞬間は鞍上で
ガッツポーズを作った。
レースは
ウインディーパレスが逃げて、
インベルシオンは2番手で追走。向正面で仕掛けると独走の展開になった。「最終4角で後続が展開にハマって、
インベルシオンだけスムーズな競馬になった。ハンデ差を考えれば、勝たないといけないレースだった」と松浦聡師は振り返った。
インベルシオンの勝利を確認すると松浦聡師は号泣。新春賞とは縁がある。騎手時代は2015年に
エーシンスパイシー騎乗で重賞初勝利。今回は調教師として園田で重賞初勝利。「オーナーをはじめ、全ての関係者のおかげ。ようやく恩返しができて、こみ上げるものがあった」と指揮官。今後は未定だが、兵庫の中距離路線で新たな有力馬が頭角を現した。
提供:デイリースポーツ