「
川崎マイラーズ・S3」(3日、川崎)
新春の南関東重賞ウイナー第1号は2番人気の
ムエックス。強気な競馬から5馬身ぶっち切り、7歳にして初のタイトルを手にした。混戦の2着争いは首差で4番人気の
ギャルダルが入り、上位2頭が「第28回
京成盃グランドマイラーズ・S1」(3月11日・船橋)への優先出走権をゲットした。3着に7番人気の
リンゾウチャネル。単勝1・9倍だった1番人気の
アランバローズは今回も逃げたが、4コーナーで早めにかわされて7着に失速した。
舞台を正月開催に移して2年目。好天に恵まれた
川崎競馬場に集まった超満員のファンを喜ばせたのは、7歳の新星
ムエックスの圧勝劇だった。2番手から逃げた
アランバローズを4角入り口でかわすと直線は差を広げるだけ。最後は2着に5馬身差をつけて待望の重賞タイトルを手にした。
大みそかの東京2歳優駿牝馬に続き、重賞騎乗機会2連勝を決めた
張田昂は「正直、休み明けで自信がなかったけど、思った以上、期待以上の走りでしたね」と、その強さに目を丸くした。23年末にJRAから転入して1、2、3着後、怒濤(どとう)の7連勝。初めて臨んだ重賞では僚馬
スマイルウィの2着だったが、「重賞を勝たせてやりたいと思った」とは
張田京師。すぐにこの舞台を
ターゲットにひと息入れて再調整。それも功を奏した。
「休ませて正解だったね。腰の具合が良くなったし、あれだけ行きたがっていたからどうかと思ったけど、よく頑張ってくれたよ」とご満悦。次走は一応、報知
グランプリC(23日・船橋)を上げたが、「まだまだ良くなるよ。(同カテゴリーの)
スマイルウィとの使い分けになるのかな。どうするかなぁ〜」と今後へうれしい悩みが出てきた。
提供:デイリースポーツ