25年南関東重賞レースの開幕を飾る「第17回川崎マイラーズ」が3日、川崎競馬場で行われた。2番人気のムエックスが直線で抜け出して優勝、重賞初制覇を飾った。同馬と2着ギャルダルには「第28回京成盃グランドマイラーズ」(S1、3月11日、船橋)への優先出走権が与えられた。

　昨年最後の重賞・東京2歳優駿牝馬をプラウドフレールで勝った張田が年をまたいで重賞“連覇”とした。「こんなこともあるんですね」と笑顔を見せたが、馬の成長ぶりにも「期待以上の走り」と高い評価を与えた。

　好スタートから逃げたアランバローズをマークするように2番手を追走。4コーナーで手応えが怪しくなったアランバローズに外から持ったままで並びかけ、直線に入ってから一気に突き放す。そこから左ステッキを入れて、後続を5馬身離した。

　7連勝後に挑戦した昨秋のマイルグランプリでは2着に終わったが、2度目の重賞挑戦できっちり結果を出してみせた。「次は報知グランプリカップ(23日、船橋)」(張田師)と距離を200メートル延ばして、重賞連覇に挑むことになった。

　◇ムエックス　父アジアエクスプレス　母フォーミー(母の父アドマイヤマックス)牡7歳　船橋・張田京厩舎　馬主・中辻明氏　生産者・北海道日高町の碧雲牧場　戦績30戦12勝(南関東12戦9勝)　総獲得賞金8397万円。

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