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【京都金杯】8歳サクラトゥジュールV ローレル以来30年ぶり“サクラ軍団”金杯制覇

スポニチ
  • 2025年01月06日(月) 05時25分
 新春を飾る縁起重賞「第63回スポーツニッポン賞京都金杯」は5日、中京競馬場で行われた。6番人気サクラトゥジュール(セン8=堀)が差し切って同レース初の8歳Vで重賞2勝目。昨年に続き来日した女性騎手レイチェル・キング(34=英国)は同馬で制した昨年の東京新聞杯以来のJRA重賞3勝目。“サクラ軍団”は95年中山金杯サクラローレル以来の金杯優勝となった。

 まるで昨年、東京新聞杯のリプレー。サクラトゥジュールが馬群を引き裂いて鋭く伸びてきた。「プラン通り。去年勝った時のように前半リラックスさせて、その分、最後は勝負強い末脚を引き出せた」。伝統の桃色の勝負服を身にまとったキングが充実感をにじませる。英国出身でオーストラリアを拠点に腕を磨く名手は昨年1〜3月以来の来日。今年も初春からキング旋風が吹き荒れた。

 インが伸びる開幕週。道中は後方3番手で末脚を温存。7歳夏の前走・関屋記念後に去勢するほど気性に難しさを抱えるトゥジュールだが、抜群に折り合った。内ラチ沿いをぴったりと回るのも東京新聞杯を再現。先行馬の間隙(かんげき)を突いて抜け出し、最後は大外強襲ウォーターリヒトの追い上げを首差しのいだ。「レース前からいい意味で気合が入っていた。8歳だけどまだまだ元気。また一緒に重賞を勝ててうれしい」。何度も相棒の首筋を愛撫した。

 馬主さくらコマースにとっては30年ぶりの“金杯”制覇。95年中山金杯を制したサクラローレルは翌年に天皇賞・春有馬記念を優勝。年度代表馬まで駆け上がった。全尚烈(ジョン・サンヨリ)会長は「ずっとレイチェル(キング)を待っていました。さすがですね。順調にいけば、東京新聞杯(2月9日、東京)連覇を狙っています」。祝福に訪れた横山典とも握手をかわし、「(金杯は)ローレル以来ですか。この馬はもう8歳ですが、元気がありすぎるぐらい(笑い)。堀調教師が“セン馬にして長く使おう”というところで、幸先のいいスタートになりました」と喜色満面だった。

 初老と呼ぶには若々しすぎる8歳セン馬。サクラ軍団が誇る名馬ローレルのように、縁起重賞制覇を契機に加速するサクセスストーリーが待っているかもしれない。

 ◆サクラトゥジュール 父ネオユニヴァース 母サクラレーヌ(母の父シンボリクリスエス)17年4月14日生まれ セン8歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・さくらコマース 生産者・北海道新ひだか町の谷岡牧場 戦績26戦7勝(重賞2勝目)総獲得賞金2億951万6000円 馬名は冠名+いつも(フランス語)

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