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【中山金杯】アルナシーム快勝! 2000メートルで“覚醒”鮮やか差し切り

スポニチ
  • 2025年01月06日(月) 05時20分
 「第74回中山金杯」が5日、中山競馬場で行われ、4番人気アルナシームが差し切りV。距離延長を克服し、昨夏の中京記念に続く重賞2勝目を挙げた。鞍上の藤岡佑介(38)はデビュー22年目でうれしい金杯初制覇となった。

 新年に新境地を開拓した。前走マイルCS(11着)より400メートルの距離延長。過去2戦して勝ち星のなかった2000メートルで、アルナシームが鮮やかな差し切り勝ち。橋口師は「強かった。ゴールした後も止まらないほど(の伸び)だったね」とハイパフォーマンスに感嘆した。

 2番枠から好スタートを切って道中は中団のラチ沿いを追走。モマれる形でもしっかり折り合いがついてリズムは上々だ。徐々に位置取りを上げ、4角では手綱を放てばどこまでも伸びていきそうな、うなる手応え。直線は馬場のいい外めから矢のように伸びて、楽々先行勢をのみ込んだ。

 好エスコートの藤岡は「前走は流れが忙しいという印象。以前乗られていた横山典さんも“中距離くらいがいいんじゃないか”ということを言っていて意見も合ったので、“2000メートルの方が(いい)”と進言をさせてもらった」と中山金杯参戦の過程を説明。その上で「前走にない手応えで4角を回って来られた。抜け出して遊ばなきゃいいな、という感じだったけど、最後にステッキを打ってしっかり反応してくれたんで“これは勝ったな”と思いました」ともくろみ通りの一変に、したり顔を浮かべた。

 もちろん距離適性だけではなく心身の充実も勝因の一つ。「体つきが全然変わってきた。以前より落ち着きもあるし、今がピークと言ってもいいくらい」とトレーナーは“完成”を予感している。今後は1戦を挟み、大阪杯(4月6日、阪神)に向かう予定。既存勢力を脅かす楽しみな新星が、新春早くも誕生した。

 ◆アルナシーム 父モーリス 母ジュベルアリ(母の父ディープインパクト)19年4月14日生まれ 牡6歳 栗東・橋口厩舎所属 馬主・ライオンレースホース 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績23戦7勝(重賞2勝目)総獲得賞金2億527万2000円 馬名の由来は海風(アラビア語)

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