ワンアンドオンリー産駒の
キスアンドクライ(牝3、栗東・
橋口慎介厩舎)が、
フェアリーステークス(3歳牝・GIII・芝1600m)で重賞初制覇を狙う。
キスアンドクライは父
ワンアンドオンリー、
母アンラッシュ、母の父
ノヴェリストの血統。父は14年の
日本ダービー馬。母は未勝利だが、祖母の
キュンティアは97年の阪神3歳牝馬Sの2着馬。伯母の
オディールは07年の
ファンタジーS、いとこの
レーヌブランシュは20年の
関東オークス、21年の
レディスプレリュードを制している。
ここまで2戦1勝。昨年10月の東京の新馬(芝1400m)は6着だったが、続く11月の京都の未勝利(芝1600m内回り)で初勝利を手にした。血統から適条件を把握しづらいタイプだが、レースぶりを見る限り、非凡なセンスの持ち主であることは間違いない。
ワンアンドオンリー産駒はこれまで
JRAで21頭がデビュー。
アトラクティーボが3勝を挙げるなど、7頭で11勝を挙げている。しかし、重賞に限ると2頭が走り、22年の
アルテミスSの
マスキュリンの7着が最高着順。父を管理した橋口弘次郎元調教師の長男・
橋口慎介調教師が手掛ける
キスアンドクライが孝行娘となれるか。その走りに注目したい。