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【シンザン記念】ミニトランザット 出世レースから飛躍への助走!2戦目で重賞挑戦

スポニチ
  • 2025年01月07日(火) 05時23分
 今週末の中央競馬は11〜13日の3日間開催。クラシックに向けた3歳重賞も始まる。注目の3歳馬を紹介する「Road to Classic」は、中京で行われるG3「第59回シンザン記念」からミニトランザットを取り上げる。昨年11月の京都新馬戦を逃げ切った素質馬。全姉イフェイオンは昨年のフェアリーSを勝っており、弟も年明け重賞を制して大舞台へ羽ばたく。

 冬の季節がよく似合う芦毛のミニトランザット。杉山佳厩舎の先輩でもある全姉イフェイオンは昨年1月、フェアリーSで重賞初制覇を飾り、G1舞台へ羽ばたいた。姉と同じ芦毛の馬体には可能性がたっぷり詰まっている。杉山佳師は「走ることに対して前向きな性格だけど、姉よりはピリッとしたところが少ない」と比較する。弟の方がメンタル面は大人のようだ。

 芦毛の映える馬体は母イチオクノホシから受け継いだ。母はデビュー2連勝を飾り、G1初挑戦の11年阪神JFで4着。3歳時にはクイーンC2着、フィリーズレビュー4着と重賞で存在感を示した。早い時期から活躍する血統。ミニトランザットも昨年11月のデビュー戦で初陣Vを飾った。

 京都芝マイルの新馬戦は二の脚を生かしてハナへ。道中、外からプレッシャーをかけられる厳しい形だったが直線に入ってギアを上げ、上がり3F最速タイ34秒2の脚で完封。「逃げる形になったけど勝利にこだわる競馬で、しっかり勝ち切ってくれたことは良かった」と満足げに振り返る。

 新馬戦V後は宮城・山元トレセンに放牧に出され、成長を促した。2戦目に重賞挑戦を選択したのは期待しているからこそ。4日の追い切りは鮫島駿を背にCWコースでビッシリ追われ、6F83秒3〜1F11秒6をマークした。大きく先行した僚馬に1馬身遅れたが、しっかり折り合って上々の動き。指揮官は「放牧先からいい状態で帰ってきた。いい追い切りができているし休み明けの心配はない」と自信を持って送り出す。

 当レースの勝ち馬には02年タニノギムレット、12年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイ、21年ピクシーナイトなど後のG1ホースが名を連ねる。出世レースで結果を残せば春の大舞台が見えてくる。師は「逃げにこだわるタイプではないと思うし、立ち回りのうまさを生かしたい」と意気込む。まずは年明けの重賞で姉に続くタイトル獲得を目指す。

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