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【フェアリーS】シホリーン 雪辱果たす 休養明けでも仕上がり万全 重賞初制覇でクラシックへ弾み

デイリースポーツ
  • 2025年01月07日(火) 06時00分
 「フェアリーS・G3」(12日、中山)

 “たられば”は勝負事には禁句だが、シホリーンの前走アルテミスSは「直線で前がすんなりあいていれば」と思わずにはいられない一戦だった。残り2Fから外をふさがれ、前は壁。勝ち馬との着差が1馬身半ほどだったことを考えると、スムーズだったらと思える内容だったが、武井師は「前走は前が詰まってしまって。ただ、残り150メートルくらいから追えてもう一回ファイトした。そこは良かったです」と強じんなメンタル面を評価する。

 今回はその雪辱を果たす好機だ。3カ月の休養明けでも仕上がりは万全。1週前の3日にはハーツコンチェルト(5歳3勝クラス)の胸を借り、5馬身追走から5F67秒8、ラスト1Fは強めに追われて12秒2。1馬身遅れたが、強い負荷が掛かるなか、しっかりした伸びを見せた。

 「相手が走る馬だし、ウッドに脚を取られて遅れは取ったけど、状態は問題ないです。先週の時点で使えそうなくらいの仕上がりだったので」と好調をアピール。初勝利を挙げた中山芝マイルが舞台ということで「中山のマイルは良いし、スタート、道中のセンスもいい。坂もこなしているし問題ないですね」と巻き返しへ力が入る。

 現状のハードルは一つだけ。「何とか抽選を突破してほしい」。賞金面で出走が確実な立場ではないだけに同師は切実な願いを口にした。祖母が06年のエリザベス女王杯を制したフサイチパンドラ、叔母はG1・9勝の名牝アーモンドアイという良血。今春のクラシックでの活躍が待望される血統馬が、大舞台へ向けて今年の初戦に挑む。

提供:デイリースポーツ

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