◆第41回
フェアリーS・G3(1月12日、中山競馬場・芝1600メートル)
ここまで3戦1勝の
シホリーン(牝3歳、美浦・
武井亮厩舎、父
モーリス)は、勝った未勝利戦はもとより、負けた2戦も強いと思わせる内容。素材の良さを随所に感じさせるだけに、今後のレース選択を楽にするためにも賞金加算が必要になる。
レコード決着となったデビュー戦は0秒1差の2着だったが、勝ち馬の
ファンダムは5日の
ジュニアCを快勝し、大きな舞台でも活躍できるようなスケールを示した。高速決着と強力な勝ち馬との接戦。能力の高さを示す初戦となり、続く未勝利戦をあっさりとパスした。
昨年の
菊花賞馬
アーバンシックや、23年の
日本ダービー3着馬の
ハーツコンチェルトといった厩舎の実績馬と調教を積んでいる。
菊花賞の追い切りで
アーバンシックに騎乗した
石神深一騎手が「あれは走るね」と
シホリーンの話をすれば、またがっていた
石神深道騎手も「スピードがあってすごくいい馬」と父子ともに高評価していた。
菊花賞の翌週に行われた
アルテミスSは、直線で進路が開かない不運もあって、まともに追えたのはラスト150メートルだけ。それでも勝ち馬から0秒2差にまとめ、スムーズならと思わせる4着だった。
抽選対象の
フェアリーSを本線に、除外となればダブル登録している
シンザン記念(1月13日、中京競馬場・芝1600メートル)も視野に入れる。どちらかに出走がかなえば、有力候補と見ている。(浅子 祐貴)
スポーツ報知