◇2024年度
JRA賞 2024年度
JRA賞受賞馬選考委員会が7日、東京都港区の
JRA本部で行われ、各賞が決定した。
年度代表馬は
天皇賞・秋、
ジャパンCとG1・2勝を挙げた
ドウデュース。投票総数256票のうち236票を獲得し得票率は92.2%。ダブル受賞となった
最優秀4歳以上牡馬は満票だった。主戦を務めた
武豊(55)は、4度目となる騎手部門の特別賞を受賞。また国内外のダート競走で活躍し、
年度代表馬など3部門で票数2位となった
フォーエバーヤングが特別賞を受賞した。授賞式は27日に都内のホテルで行われる。
天皇賞・秋、
ジャパンCとG1・2勝。秋古馬3冠に挑むはずだった
有馬記念は右前肢ハ行で無念の出走取消となったが、それでも他馬を圧倒する剛脚でファンを魅了した
ドウデュースが
年度代表馬に輝いた。ダブル受賞となった
最優秀4歳以上牡馬は部門別で唯一の満票を獲得。記憶にも記録にも残る名馬が新たな勲章を手にした。
一報を受けた
武豊は「昨年、天皇賞、
ジャパンCと勝つことができて大変うれしく思います。
年度代表馬にふさわしい馬だと思います」。馬主でキー
ファーズ代表の松島正昭氏は「関係者の皆さまにも感謝のひと言です。馬主をやっていてなかなかないことですので改めて感謝いたします」と喜んだ。
24年は苦難のスタートだった。初戦の
ドバイターフで5着に敗れると、
宝塚記念は重馬場に泣き6着。しかし、闘志の炎は消えていなかった。4カ月の休み明けで迎えた
天皇賞・秋はスローペースの中、最後方追走。名手に導かれた直線は外から鋭伸。レース史上最速となる上がり3F32秒5の脚で前をのみ込んだ。続く
ジャパンCも後方から4角手前で進出。直線は3頭の追い比べを首差で制し、春2戦の鬱憤(うっぷん)を晴らした。
22、23年は同期の
イクイノックスが選出されたタイトル。2年連続で宿敵に阻まれた称号をついに獲得した。友道師は「預けていただいた松島オーナーをはじめ
武豊騎手、ノーザン
ファームの関係者の皆さま、そして何より
ドウデュースに一番感謝したい」と愛馬を称えた。
今年からは社台スタリオン
ステーションで種牡馬入り。初年度の種付け料は1000万円ながら、発表当日に満口になる人気ぶりだ。「競走馬時代以上に頑張れるよう応援しています。長く種牡馬として活躍してほしい」と友道師。ひと足先に種牡馬入りした
イクイノックスと、新たなステージでしのぎを削ることになる。
◆
ドウデュース 父ハーツクライ 母ダストアンドダイヤモンズ(母の父ヴィンディケーション)牡6歳 キー
ファーズ 栗東・友道
武豊 ノーザン
ファーム 4戦2勝 7億4742万6400円=海外含む(
天皇賞・秋、
ジャパンC)
スポニチ