「
フェアリーS・G3」(12日、中山)
初の芝でも不安より楽しみの方が大きそうだ。
プリンセッサはデビューからここまで2戦はダートで2・1着。今回、初の芝での重賞挑戦だが、気後れなどみじんもない。
前走は2番手から運び、ペースが遅かったこともあり向正面に入って先頭へ。そのまま直線に向くとリードを広げて8馬身差の圧勝だった。牧田師は「新馬戦も悪くなかったですが、前走は強い内容で勝てましたね」と目を細める。ゴール前は気を緩めたような走りでも、あの勝ちっぷりの良さなら期待は高まる。
母の
アンドリエッテは、18年の
マーメイドSを勝っており、芝をこなせる下地はある。母も管理した指揮官は「
アンドリエッテはバネのある馬でした。それに比べると、この馬はどっしりとしていますが、スピードがありますからね」と説明。「父が
ナダルなのでダートから使ったのですが、母が
アンドリエッテですし、スピードがある馬なので芝でもと思っていました」と手応え十分だ。
今回は初の長距離輸送というハードルもあるが、もともとカイ食いが旺盛で馬運車ではおとなしいタイプだけに心配はない。「前走後は在厩で調整しましたが、ここまでは順調で状態もいいです。今回は芝へ。ここで結果を出して芝の重賞路線へ進みたいところです」と師。このまま
桜花賞路線を歩めるか、まさに試金石の一戦となる。
提供:デイリースポーツ