「
シンザン記念・G3」(13日、中京)
今年は再び桶狭間を舞台に行われる登竜門。18年
アーモンドアイ、21年
ピクシーナイトなど、名だたる活躍馬を輩出している出世レースだが、全姉に昨年の
フェアリーS覇者の
イフェイオンを持つ素質馬
ミニトランザットが、デビュー戦Vから果敢に重賞獲りへ挑む。
母イチオクノホシから受け継いだ、姉と同じく目を引く芦毛の馬体。冬の季節がよく似合う一頭だ。姉も担当する山口厩務員は「能力は元々感じていた。すごく真面目でスイッチがしっかり入るところが姉と似ている」と同馬を見つめ、「姉くらい走ってくれたらいいね」と笑みを浮かべた。
京都の芝マイルで行われた新馬戦は、ダッシュ力を生かして積極的にハナへ。直線でも脚色は決して衰えることなく、上がり最速の脚を繰り出して3着以下を6馬身以上突き放すポテンシャルあふれる走りを見せた。春には飛節の手術を行い、決してスムーズではなかったなかでの勝利。「順調じゃないこともあったけど、入厩してからしっかり攻めて、それに耐えてくれた」と一発回答した愛馬をたたえた。
まさに試金石の一戦となるが、「状態は問題ないし、何も不安はない。脚質的に特に中京は苦にしないと思うよ。楽しみ」と仕上げ人は自信を持って送り出す。同じ日には姉
イフェイオンも中山メインの
ニューイヤーSに出走予定。昨年の姉の再現を-。無傷2連勝で重賞タイトルを手にし、堂々と春のクラシックへ駒を進めてみせる。
提供:デイリースポーツ