S3「第68回
ニューイヤーカップ」が8日、
浦和競馬場で行われた。2番人気の
ホーリーグレイル(牝=内田)が4角先頭から押し切って重賞初制覇を飾った。
勝負どころの3コーナー。3番手を追走した
ホーリーグレイルが抜群の手応えで上昇を開始した。バテた
ツウエンティフォーと入れ替わるように、逃げた1番人気
ガバナビリティーの横にピタリと馬体を併せると、直線手前で満を持して先頭へ。混戦の2着争いを尻目に力強くゴールを駆け抜けた。
レースの上がり3F40秒2を要した消耗戦を正攻法で勝利。「ペースは流れていたが、余力があったのか向正面でハミをかんでしまった。早め早めの競馬になってしまったが、よく押し切ってくれた。牡馬の中で結果を出してくれて素晴らしい」。初騎乗の矢野も舌を巻く強さだった。
内田師は「一戦一戦良くなっていて矢野騎手にも“いい競馬ができると思うよ”と言ったが、勝てて良かった」と笑顔。今後は状態を見ながら牝馬3冠競走の第1弾・
桜花賞(S1、3月20日、浦和1500メートル)を目指す。2カ月後の大舞台と同じコースで確かな手応えを得た
ホーリーグレイルが春の
ヒロイン候補に名乗りを上げた。
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ホーリーグレイル 父
ナダル 母ホーリーレジェンド(母の父
アイルハヴアナザー) 牝3歳 川崎・
内田勝義厩舎 馬主・キャロット
ファーム 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績6戦3勝(南関東4戦3勝) 総獲得賞金1920万円。
スポニチ