「デイリー杯
ニューイヤーカップ・S3」(8日、浦和)
2番人気に推された牝馬の
ホーリーグレイルが好位から直線で抜け出して快勝。初の重賞タイトルを手にし、「第2回
ネクストスター東日本・S3」(3月19日・浦和)への優先出走権もゲットした。逃げた1番人気の
ガバナビリティーはかわされて2着。3着に3番人気の
アッカーマンが入った。また、勝ち馬の関係者には永井英次デイリースポーツ常務取締役から記念品が贈られた。
ダテにJpn1でモマれてはいなかった。大きくバテた前走から一転、今回は3番手で折り合いを付けた牝馬の
ホーリーグレイルが、逃げる1番人気馬を4角手前で早々にかわし去り、初の重賞タイトルを手にした。
初コンビとなった矢野貴は「3コーナー手前でハミをかんでしまって早め早めになったけど、よくしのいでくれました」とホッとひと安心。前走の全日本2歳優駿ではJRA勢を相手に大外枠から強引にハナを叩いて大バテしたが、その前の2連勝は女性ジョッキー・ミシェルを背に2着馬に3秒1、2秒1差をつける逃走劇。南関東同士となれば、スピード上位を改めて見せつけた。
そのスピードを上手にコントロールしたベテランの味も光った。16年の
モリデンルンバ以来になる新春のデイリー杯2勝目に「癖もなく乗りやすい馬。初コースも気にせず一生懸命走ってくれた。男馬相手に結果を出せたのは素晴らしい。これからが楽しみになりました」とほほ笑んだ。
牝馬のVは19年の
トーセンガーネット以来、川崎所属では20年の
グリーンロード以来。内田勝師は「正月早々に大きなレースを勝てて良かった。前走は負けたけど、一戦ごとに状態は良くなっていたんだ。矢野くんには“一段と良くなっているから、いい競馬になるよ”とだけ言っといたんだ」とご満悦だ。
内田勝&キャロット
ファームの勝負服と言えば、昨年は
川崎記念の
ライトウォーリア、兵庫ゴールドTの
フォーヴィスムで交流重賞2勝。頼もしい先輩に続けと、若き
ヒロインにさらなる成長を期待する。「
桜花賞・S1(3月20日・浦和)を目指すことになるだろうね」と展望したトレーナー。過去2勝している大舞台へしっかりと狙いを定めた。
提供:デイリースポーツ