「
シンザン記念・G3」(13日、中京)
高橋亮厩舎ゆかりの“良血”が未勝利戦Vから、一気に重賞ウイナーまで駆け上がる。
4戦目にして初白星を挙げた
ラージギャラリー。
母スカーレットカラーは19年
府中牝馬Sの勝ち馬で、抜群のキレを武器に重賞戦線でも存在感を放った。「脚質は違うけど、見た目はそっくり」と懐かしげに口にするのは、かつて母も担当していた山下厩務員。「お母さんはアメリカにいて会いに行けませんし、子どもが来てくれてうれしい」と優しく同馬を見つめた。
初勝利までは時間を要したが、着実に右肩上がりの成長曲線を描いている。
高橋亮師は「デビュー戦ではハミを取らなかったし、3走目は引っ掛かりきりだった」と振り返る。ただ、マイルに距離を短縮した前走ではピタリと折り合い、直線でも力強く脚を伸ばして後続を3馬身突き放した。「競馬を重ねていろいろ覚えていっている。理解力はある」と師も好感触だ。
今回が重賞初挑戦。「速い馬場よりも今の中京のタフな馬場は合うと思ってここを使う」と狙いを定めてのレース選択だ。「十分力はあると思っている」と指揮官。偉大な母の背中を追い、まずは重賞タイトルをモノにする。
提供:デイリースポーツ