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【シンザン記念】マイネルチケット 坂路ラスト2Fで圧巻の切れ味 宮師「さらに動きが良くなった」

スポニチ
  • 2025年01月10日(金) 05時30分
 新春の出世重賞「第59回シンザン記念」(13日、中京)の最終追いが9日、東西トレセンで行われた。重賞で上位争いを続けるマイネルチケットは坂路単走で躍動感のある動き。リフレッシュ放牧を挟み、確かな成長を感じさせた。初勝利を挙げた中京芝マイルで初タイトルを狙う。3日間開催の中日に行われる「第41回フェアリーS」(12日、中山)は函館2歳S2着以来のニシノラヴァンダがWコースで軽快な動き。半年ぶりでも仕上がりに不安はない。なお、フルゲート16頭に25頭が出馬投票。1勝クラスの馬は22頭のうち13頭が抽選でゲートインを決めた。

 力強い脚さばきで上昇ムードを漂わせた。マイネルチケットはハロー(馬場整地)明けの坂路で単走追い。最初の2Fを1F14秒のペースでリズムをつくった後、馬なりのまま瞬時にギアを切り替えた。ラスト2Fは12秒9→12秒5の加速ラップ。切れのある動きで駆け上がった。稽古をつけた増井雅助手は「予定より速くなったけど、サッと気分良く走らせることが目的だったのでいいと思う」と納得の口ぶりで切り出した。

 3日の1週前追いでは坂路4F51秒8の自己ベストを更新。そのラスト1Fは11秒7で圧巻の切れを発揮。「先週も良かったしね。リフレッシュを挟み、さらに動きが良くなってきた」と声を弾ませる。この中間も乗り込みは順調。宮師は「やれば時計は出る馬。カイバもよく食べていて、いい感じ。良くなってきている」と成長に目を細めた。

 近2走はサウジアラビアロイヤルC3着→京王杯2歳S2着と重賞で上位争い。前走は前々で折り合いをつけ、直線はグイグイ伸びていったんは先頭へ。勝ち馬との追い比べで首差及ばなかったが、重賞級の能力を示した。宮師は「前に行ってひと踏ん張りが利くし、シュッとしたスピードがある。相手は強いけど、勝つ能力を持っている」とレースぶりを高く評価した。

 母エントリーチケットも現役時に宮厩舎で活躍。18年タンザナイトSなど6勝を挙げた。指揮官は「(母と)そっくり。カリカリしていて、気性が似ている」とニッコリ。「この馬も1200メートル戦に対応できるぐらいのスピードがある。ジョッキー(戸崎)がうまくなだめてくれて、マイルで走れている」と評価した。

 中京芝マイルは初勝利を飾った舞台。師は「先週の中京を見ても、今は前で押し切れる馬が有利。中京で(未勝利戦を)勝っているしね」と馬場傾向を踏まえてコース替わりを歓迎した。新春のマイル重賞で初タイトルをつかみ、春の大舞台へ羽ばたく。

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