「
シンザン記念・G3」(13日、中京)
出否が注目を集めていた
アルテヴェローチェが9日、栗東CWで新コンビの川田を背に軽やかに駆け抜け、好気配を漂わせた。前走の朝日杯FSでは1番人気を裏切る形となったが、2走前のサウジアラビアRCでは重賞制覇。高い素質は証明済みで、新たなパートナーと巻き返しに挑む。
新しくタッグを組む川田を背に、しなやかに駆け抜けた。
アルテヴェローチェは栗東CWで最終追い。ゆったりとした脚取りで姿を現すと、雄大なフットワークで余力十分に伸びて6F92秒2-39秒7-11秒6をマークした。
時計自体は目立つものではなかったが「どういう馬か理解してもらうための攻め馬。先週時計は出しているし、気持ちが入りやすい馬なので、馬の気持ちを優先して」と意図を説明した須貝師。そして「川田ジョッキーも、気難しいところはあるけどすごくいい馬だと言っていた。確認してもらって良かった」と力強くうなずいた。
札幌でのデビュー戦を大物感漂う走りで勝利すると、続くサウジアラビアRCを完勝。だが、1番人気の支持を受けて挑んだ朝日杯FSではスローな流れにスムーズさを欠き、5着に敗れた。それでも指揮官は「真ん中でずっと挟まれて出すに出せなかった。あのペースで内の馬に逃げられたらしんどいね。この馬に合わないレースだった」と悲観はしていない。
今回のメンバーでは間違いなく
トップレベルの実績。初の中京が舞台となるが、「今の中京はタフな馬場だけど、2走前に稍重で勝っているように結果は出ているからね」と不安はない。レース当日はメンタル面を考慮し、厩舎装鞍で万全の対策を施す。いざ反撃へ。ここは取り逃さない。
提供:デイリースポーツ