トレードマークの赤メンコもこれで見納め。南関東が誇る女傑
スピーディキックが10日の
浦和競馬場で引退式を行い、現役生活に別れを告げた。2022年
桜花賞Vのゼッケン「11」を付け、優勝肩かけをまとい、寒風の中を待っていたファンに最後の勇姿を見せた。
藤原智師&御神本&末田厩務員。そろって島根県の益田競馬(02年休止)出身。“チーム益田”の力を結集して作り上げた名牝は豪快な末脚を武器に
桜花賞、
東京プリンセス賞の南関3歳牝馬2冠をはじめ重賞7勝(門別時代の交流重賞
エーデルワイス賞を含む通算9勝)。NAR
グランプリの最優秀牝馬部門では2歳から3年連続で輝いた。
藤原智師は「感謝しかない。厩舎の基礎を作ってくれた大事な1頭。ケガなく送り出せて良かった」と感慨深げだ。2月いっぱいは厩舎で過ごし、その後は生まれ故郷の北海道浦河町の熊谷牧場へ旅立つ。初年度の“お婿さん”は未定だが「いい時間を過ごさせてもらった。有終の美は勝たせられなかったけど、この次の勝利は子どもに託したい」と主戦の御神本は感謝の言葉を口に別れを惜しんだ。
提供:デイリースポーツ