今週の月曜日は、中京競馬場で
シンザン記念(GIII)が行われます。
過去10年の
シンザン記念では、5番人気以内の馬が8勝2着6回3着7回と良績を残しています。上位人気に支持されるのは近況の成績が好調であることや優れた実績のある証拠と言えます。近況が好調な馬や実績のある実力馬が順当に力を出し切っていると言えるかもしれません。
一方、6番人気以下は2勝2着4回3着3回と9頭が馬券に絡んでいます。この9頭の内、6頭が前走で2着以内の成績を残していました。人気薄の馬でも前走できっちりと結果を残している馬は、調子の良さを活かして好走する可能性があるので軽視するのは危険かもしれませんね。
今年の
シンザン記念で上位人気が予想されるのは、
朝日杯FS(GI)でも1番人気の支持を集めた
アルテヴェローチェ、重賞での好走歴のある
マイネルチケット、前走の新馬戦を快勝した
リラエンブレム、
サウジアラビアRC(GIII)で2着に好走した
タイセイカレント、小倉2歳S(GIII)で3着と結果を残している
アーリントンロウなどがいます。まずはこれらの人気馬の取捨選択から入るのが的中への最短ルートになりそうです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆重賞初制覇に期待したい
今週の
シンザン記念でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
マイネルチケットでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
マイネルチケットは昨年8月の新潟で行われた新馬戦でデビュー。先団追走から直線で一旦は先頭に立ったものの、勝ち馬の決め手に屈し2着。その勝ち馬は次走のアイビーS(L)も制した
マスカレードボールで相手が悪かった印象。それでも見せ場十分の内容で素質の高さが感じられる走りでした。
2戦目には今回と同じ中京芝1600mの未勝利戦に出走し順当勝ち。その後はサウジアラビア
ロイヤルCで3着、
京王杯2歳S(GII)で2着と重賞で好走。勝ち切れてはいませんが、ハイレベルな重賞で安定した走りを見せているのは、本馬の能力が高いからこそと言えるのではないでしょうか。
前走の
京王杯2歳Sで2着となったことで、暮れのGIに出走できるだけの賞金は確保していましたが、コンスタントに使われた疲れが出たようで大舞台への出走は自重したようです。これも本馬に期待するものが大きいからこその決断だったのではないでしょうか。
前走から間隔を空けてリフレッシュされた効果は十分で、1週前の坂路での追い切りでは自己ベストをマーク。成長を感じさせる内容だったように思えますし、前回以上にパフォーマンスにも期待できそうな仕上がりです。地力の高さは証明していますし、ここは重賞初制覇に期待したいところです。