「
フェアリーS・G3」(12日、中山)
名前通りの快速ぶりを見せつけた。中山の急坂をものともせず、
エリカエクスプレスが3番手から一気に抜け出した。1分32秒8の勝ち時計は、11年
ダンスファンタジアの1分33秒7を大きく更新するレースレコード。デビュー2戦目にして重賞を勝ち、
桜花賞(4月13日・阪神)へ名乗りを上げた。
序盤は掛かり気味で鞍上の戸崎圭がなだめる場面が続いたが、3コーナー手前でひと息入った。態勢を整えて直線に向くと、素質が違うと言わんばかりの末脚がさく裂。最後は手綱を押さえる余裕も見せて、2着馬に3馬身差をつける完勝だった。
初コンビで一発回答を出した戸崎圭は「能力は感じていたので、リズム良く行ければいい結果が出ると思っていた」と満足そうに振り返った。「前半行きっぷりが良かったので、早く落ち着いてくれればと思ったところで落ち着いてくれて、そこで息を入れられた」と勝因を挙げた。
杉山晴師は「(戸崎圭)騎手は折り合いの面でうまく乗れなかったかなと話していたが、そのなかでこの勝ち方。ポテンシャルの高さが目についた」と自信を深めた様子。賞金を加算して、余裕を持って
桜花賞出走が可能になった。「
桜花賞へ直行か、(
トライアルを)使うかはオーナーと相談して」と指揮官。大舞台は3カ月後。さらに“快速”に磨きを掛ける。
提供:デイリースポーツ