「
日経新春杯・G2」(19日、中京)
タレントぞろいの明け4歳世代だが、一番の個性派と言えばこの
メイショウタバルだろう。
毎日杯を6馬身差で圧勝したが、
皐月賞では暴走気味に逃げて17着大敗。反撃を狙ったダービーは左後挫石で出走取消となるなど、不運な面もあった。
秋は秋で初戦の
神戸新聞杯を逃げ切ったが、
菊花賞は展開が厳しく16着。浮き沈みの激しい3歳シーズンになったものの、重賞2勝が示すように能力を出し切れれば、あっさり勝てるだけのポテンシャルを備えている。
石橋師は「
菊花賞の後は
有馬記念を目標にしていましたが、除外でここにスライドしました。重苦しさはないですし、いい感じで来ていますよ」と、仕上がりの良さを強調する。年が明けて、迎える古馬初戦。春のG1に向かうためにも、賞金加算は必要不可欠だ。
そのためにも課題の操縦性を改善する必要がある。前走後、担当者の上籠助手が提案し、ハミをより矯正力の強い
トライアビットへと変更した。「
菊花賞がああいう結果だったので、馬具を変えてみようと。調教の感じだと効果がありそう」と同助手。1週前追い切りにまたがった浜中も「工夫してもらったおかげで、口向きが良くなって乗りやすくなっていました」と好感触を口にした。
舞台は昨年の
神戸新聞杯と同じ中京の芝2200メートル。
シンザン記念を
リラエンブレムで制して勢いに乗る鞍上は「今の中京の芝は荒れているので、タバルには合っていると思う。今年使いたいレースを使うためにもいい結果を出したい」と腕ぶす。桶狭間で再び勝利を飾り、下克上へ。新たなタイトルをつかみ、
ドウデュースが抜けた古馬中距離戦線を盛り上げていく。
提供:デイリースポーツ