00年の
帝王賞と
東京大賞典を優勝した
ファストフレンドが11日、生まれ故郷である北海道日高町の中前牧場にて31歳の生涯を終えたことが14日、分かった。
同馬は97年5月に美浦・高市圭二厩舎からデビュー。2戦目にダートに転向し、99年
マリーンCで重賞初V。00年には
帝王賞でG1初制覇を飾り、年末の
東京大賞典も制した。“砂の女王”と呼ばれる活躍を見せて01年6月の
帝王賞(11着)を最後に引退し、繁殖牝馬となった。
中前牧場の中前二郎代表は「繁殖生活を引退後はリードホースを務めるなど、牧場で元気に暮らしていました。年明けの6日から体調を崩すようになってからは、さまざまな治療を施してきましたが、老衰による心不全から11日に天国へと旅立ちました。繁殖入りしてからは確実に牝系をつないでくれただけでなく、リードホースとしても子馬たちと付かず離れずの関係を築きながら、立派に仕事を行ってくれました。現役時代から応援していただいたファンの皆さまと、牧場に戻ってきてからもさまざまなサポートをしていただいた関係者の皆さまには、厚く御礼申し上げます」とコメントした。
提供:デイリースポーツ