元JRAジョッキーで、昨年から古巣の園田競馬を主戦場に活躍している
小牧太騎手(57)が14日、調教中の事故で前日13日に亡くなった
松本幸祐騎手(43)を思い、涙ながらに声を詰まらせた。
11レースを制した後のインタビューの最後、ファンへのメッセージを求められた小牧は「いろいろあったんですけどね、僕らが一生懸命乗るのが…」と言ったところで声を詰まらせた。少しの間を置いて、「あの、彼も、なんていうかな」と続けたところで瞳は涙でいっぱいになり、言葉が続かなかった。
そして、上空を見上げた数秒後、「喜ぶと思うんで、頑張りたいです」と気丈に声を振り絞ると、見守ったファンからは温かい拍手が送られていた。
松本騎手は昨年、小牧が移籍後初勝利を挙げた際には、自らが勝ち星を挙げた時以上に
ガッツポーズで喜びを表すなど、兄と慕っていた。
この日の1レース発走前には騎手、調教師らが集まり、松本騎手の冥福を祈って黙とうを捧げた。また、場内にはピンク色を基調とした松本騎手の勝負服が掲げられ、献花台も設けられた。
提供:デイリースポーツ