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【日経新春杯】サンライズアース 勝負根性“穴どるな”!陣営「瞬発力ないけど、スタミナはある」

スポニチ
  • 2025年01月15日(水) 05時23分
 驚異のスタミナ、ポテンシャル未知数の怪物が古馬の勢力図を塗り替えてしまうかも!?25年の古馬中距離路線を占う伝統のハンデG2「第72回日経新春杯」(19日、中京)に年頭から実力馬が集結する。注目は約8カ月ぶりに戦列に復帰する4歳馬サンライズアース。15番人気だった日本ダービーは大捲りを決め、見せ場たっぷりの4着。ハイレベルな4歳世代の大器が、いきなり存在感を見せつける。

 穴党が熱視線を送るサンライズアースが待望の復帰戦を迎える。昨年のダービー以来、約8カ月ぶり。18頭の出走枠にギリギリ収まり、担当の渡辺厩務員も「入って良かった。例年、日経新春杯は頭数が少ないんですけど、何とか無事に使えそうです」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 キャリアはまだ4戦だが、とてつもないポテンシャルを秘めている。2勝目を挙げた昨年2月のすみれSは、後に京都新聞杯を制したジューンテイクを完封。皐月賞(12着)こそ不発に終わったが15番人気の低評価だった日本ダービーでは向正面から大捲りを決めて4着に食い込んだ。

 激しい気性はもろ刃の剣と言われる。数々の名馬を手がけて来たベテラン渡辺厩務員をして「三十数年やって来て、こんな馬は初めて」と言わしめる“やんちゃ”だが、扱いにくさがある半面、これが勝負根性に結び付けば強力な武器になる。

 「まだ子供っぽいかな。もうちょっと落ち着いてほしいけど、これがこの馬の良さでもありますから」

 12着に敗れた皐月賞は気性的な難しさがモロに出てしまったもの。それを踏まえた日本ダービーはスタートで置かれて最後方になったが、鞍上・池添の好判断で大胆な大捲りを決め3、4角で先頭へ。直線はさすがに苦しくなったが、ゴール前で再び差し返す根性を見せた。3着だったシンエンペラー(昨年のジャパンC2着同着)とはわずか0秒1差。ダービーで掲示板に入った馬は昨秋の古馬G1で活躍しており、サンライズアースも今年は大舞台での活躍が期待できそうだ。

 「切れる脚も瞬発力もないけど、スタミナはありますから。体は数字的に変わらないが一回り大きくなったかな。あとは8カ月ぶりのレースがどう出るか。不安はありますけど、逆にどんなレースをしてくれるか、楽しみはありますね」

 デビュー戦とすみれSはともに7番人気で勝利。ダービーは15番人気まで急落した低評価に反発する力走だった。今後を占う25年の初陣。復帰戦から穴党を熱くさせてくれるはず。

 《前年ダービーから休み明け、06年以降は全て馬券圏内》前年のダービーから休み明けで日経新春杯に出走した馬は06年以降、【2・0・1・0】と全て馬券圏内。該当した直近2頭の15年アドマイヤデウス(6番人気)、22年ヨーホーレイク(3番人気)はV。ともにダービーは7着に敗れていたが、素質があれば休み明けでも通用することを証明した。ダービー4着から参戦するサンライズアースもチャンス十分だ。

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