「
京成杯・G3」(19日、中山)
春のクラシックへと直結する注目レース。1勝馬が多く主役不在の顔ぶれだが、
インターポーザーが混戦を断つ。高野厩舎では昨年
ジャンタルマンタルが
皐月賞3着など存在感を放ったが、今年も楽しみな一頭が現れた。
昨年の勝ち馬
ダノンデサイルはダービーを制し、2着の
アーバンシックは
菊花賞馬に。一昨年の勝ち馬
ソールオリエンスも次戦で
皐月賞馬に輝くなど存在感が増してきた当レース。
コスモストーム以外は1勝馬と混戦模様だが、短期間で急成長を遂げた
インターポーザーに注目だ。
新馬戦は道中で行きたがるなど気性の難しさを見せて3着まで。ただ、2カ月の休養を経て迎えた2戦目が強かった。後方2番手から4角手前で早めに仕掛けて直線入り口で先頭。初戦よりも伸びのある豪快なス
トライドでトップスピードに乗ると、後続を最後まで寄せ付けなかった。
高野師も「まだ粗削りですけど、ポテンシャルは高いですね」と素材の良さを認める。祖母に重賞4勝で
桜花賞などG1・2着3回の
フサイチエアデール、近親にはG1・4勝馬の
クロノジェネシスがいるなど爆発力を秘めた血統でもある。「心身ともに成長しているのを感じますし、上積みがありそうです」と満足そうにうなずく。
9日の1週前追い切りでは栗東坂路で4F53秒4-38秒3-12秒6をマーク。折り合いもつき、素軽い脚さばきが目を引いた。指揮官は「メンタル重視で理想的な追い切りができました。動き自体も悪くないですよ」と及第点を与えた。
舞台は
皐月賞と同じ。「経験を積ませるという意味でもいいと思います。右回りでもビハインドに感じないですから、あとはうまく対応できるように持っていきたいです」と高野師。クラシックを占う大事な一戦へ、好勝負の手応えを持って東上する。
提供:デイリースポーツ