中京メイン「第72回
日経新春杯」の最終追いでは重賞2勝
メイショウタバルが躍動。
有馬記念除外の鬱憤(うっぷん)を晴らすべく、万全の態勢を整えた。
刻んだラップに成長がにじみ出る。
メイショウタバルはCWコースで単走追い。6F80秒3の好時計の内訳は、14秒1→14秒3→14秒9→14秒2→11秒8→11秒0。折り合いを欠いた前走・
菊花賞の最終追いにあった道中1F13秒台のラップは出現せず、石橋師は「ラップを見ても引っかかっていないし、我慢が利いていた。13秒とかないやろ?しまいも時計通りしっかり動けていた」と納得の表情を浮かべた。
重賞2勝馬ながら
有馬記念は高い賞金ボーダーに阻まれて出走がかなわず。
日経新春杯まで28日間のスライドに「そこがどう出るか」と指揮官も懸念していたが、タバルは平常心をキープ。「火曜日のキャンターでも手綱をプランプランにして乗れていた」と精神面の進境を明かす。
昨季は
若駒Sの競走除外に始まり、1着→1着→17着→取消→1着→16着と山あり谷あり。安定して力を引き出すために、陣営はこの中間からハミを矯正力の高い
トライアビットに変更するなど試行錯誤。1週前追い(CWコース6F80秒8〜1F11秒2)に騎乗した浜中は「落ち着きがあって、ハミの受け方が変わった。いい方向に出ているのでは」と好感触を伝えた。
出入りが激しかった
菊花賞を念頭に「リズムを崩さず走れれば」と石橋師。前走逃げている馬が3頭登録しているが、「同型が来た時にどう対応できるかが鍵。逃げに絶対こだわっているわけではないし、レースは浜ちゃんに任せている」と人馬を信頼。人事を尽くして天命を待つ、仕切り直しの一戦だ。
スポニチ