「日経新春杯・Ｇ２」（１９日、中京）

　菊花賞４着以来となるショウナンラプンタは１５日、栗東坂路で最終追い。折り合い十分にリズム良く駆け上がり、順調にメニューを消化した。有馬記念を除外された影響はなし。悲願の重賞獲りへ、機は熟している。ヴェローチェエラは栗東ＣＷで追走併入。３連勝中の勢いそのままに好時計をマークした。

　古馬になって円熟味が増している。菊花賞４着以来となるショウナンラプンタは栗東坂路で単走。スタートからリズムを崩すことなく、しっかりと折り合いがついた。４Ｆ５５秒１と全体時計は遅いが、これは予定通り。ラスト１Ｆ１１秒８と切れる脚を繰り出し、一気に頂上へと駆け上がった。

　「最後に軽く仕掛けるという指示でした。順調にここまでのメニューを消化していますし、いい動きでしたよ」。手綱を取った鮫島駿は納得の笑みを浮かべる。有馬記念を除外になったが、早い段階から出走の可能性が極めて低いということが分かっていたため、影響はなし。好仕上がりで古馬初戦を迎えられる。

　主戦が今回、何より強調したのが操縦性の成長だ。「いいハミ受けで走れていました。２歳時から乗っていますが、コントロール面がだいぶ良くなっています」と手応えをにじませる。そして、高野師も「乗りやすさは全然問題ないところまで来ていますね」と深くうなずいた。ホープフルＳでは終始引っ掛かり、４角で大きく外に膨れて７着に敗れたが、もうあの時のラプンタではない。

　前走の菊花賞は４着と悔しい結果に終わるも、長丁場で折り合えたのは収穫だった。今回は神戸新聞杯３着と同じ舞台。当時の勝ち馬メイショウタバルも出走しているが、今回は１・５キロの斤量差がある。「５６キロは想定通り。ここを勝って大きいところへ行きたい」と意気込んだ鞍上。悲願のＧ１制覇に向けて勢いを加速させるべく、まずはここで重賞初Ｖを決めてみせる。

提供：デイリースポーツ