現地時間5日、
グラスワンダーなどの父として知られるシルヴァー
ホーク Silver Hawkが、老衰による衰弱のため、米・ケンタッキー州のエアドリースタッドで安楽死の処置がとられたことがわかった。29歳だった。同馬は同牧場に埋葬されている。
シルヴァー
ホークは、
父Roberto、
母Gris Vitesse(その父
Amerigo)という血統の米国産馬。80年7月の米・ファシ
グティプトンセールにて7万7000ドルで落札され、現役時代は
クレイヴンS(英G3)を勝ち、英ダービー(英G1)3着、愛ダービー(愛G1)2着など通算8戦3勝の成績を残した。
故障のため83年から種牡馬入りし、ベニーザディップ
Benny the Dip(英ダービー-英G1)、
レディインシルバー
Lady in Silver(仏
オークス-仏G1)、
ムタファーウエク(コロネーションC-英G1)など多くのG1馬を輩出。日本でも
グラスワンダー(
有馬記念など-GI・4勝)や
シンコウカリド(
セントライト記念-GII)など数々の活躍馬を送り出している。03年の種付けを最後に種牡馬を引退し、余生を送っていた。
また、母の父としても
ブラックホーク(
安田記念-GI、
父Nureyev)、
ピンクカメオ(
NHKマイルC-GI、
父フレンチデピュティ)、
トウカイトリック(
ダイヤモンドS-GIII、
父エルコンドルパサー)と3頭の重賞勝ち馬を送り出し、日本の生産界にも大きな影響を与えている。