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安田記念・G1」(8日、東京)
大激戦となった春のマイル王決定戦。川田騎乗の2番人気
ジャンタルマンタルが好位からの横綱相撲でVを射止め、23年朝日杯FS、24年NHKマイルCに続くマイルG1・3勝目を飾った。2着には9番人気の伏兵
ガイアフォースが入り、1番人気の支持を受けた
ソウルラッシュは3着に敗れた。
◇ ◇
勝った
ジャンタルマンタルは強かったね。スタートをしてから少し引っ掛かったけど、そこからはよく我慢が利いていました。最近はいろいろ乗り代わりがありますけど、大きいレースではその馬のことをよく知っている人が乗るのが一番。ダービーを勝った
北村友一君みたいにデビューから乗って強さを知っていますし、どこで仕掛けたらいいのかも分かっていますからね。川田君はどの馬に乗っても結果を出しますけど、特にこの馬ではこれがG1・3勝目。3番手から直線に向いても十分にいい手応えでした。
2着の
ガイアフォースもよく伸びています。
ソウルラッシュと同じような所から進めて、直線では
ソウルラッシュが前に出て、その後ろで進路を切り替えて、よく伸びてきました。吉村君はNHKマイルCでも一番いい競馬をして5着。一度、東京競馬場でG1に乗ったというのも良かったのでしょう。経験が自信になり、ある程度の勝負度胸がついてくるものですから。
ソウルラッシュはしょうがないですね。届かなかったですけど、やっぱり力はあります。ただ一頭の牝馬、
ブレイディヴェーグもいいレースでした。次以降も楽しみです。
上位馬はどれも力のある馬でしたが、
ジャンタルマンタルが完璧でした。休み明けでこの強さ。マイル戦線はこの馬が中心となるのでしょう。(元JRA調教師)
提供:デイリースポーツ