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【福島新馬戦】アランカール名血継ぐ原石!母はオークス馬シンハライト

スポニチ
  • 2025年07月01日(火) 05時30分
 注目の2歳馬を紹介する「Road to 2026」は、土曜福島5R(芝1800メートル、牝馬限定)でデビューする関西馬アランカールをピックアップする。母に16年オークスシンハライトを持つ良血。今年のダービーをクロワデュノールで制した斉藤崇厩舎&北村友のタッグで初陣Vを目指す。

 今年のダービー馬クロワデュノール凱旋門賞挑戦が先週末、発表された。管理する斉藤崇厩舎は21年クロノジェネシス(7着)以来4年ぶりに日本競馬の夢を背負う。そんな名門からまた1頭、名血を継ぐ駿馬が登場する。みちのく遠征で初陣を迎えるエピファネイア産駒アランカールだ。

 キャリア6戦5勝の母シンハライトは16年の桜花賞2着、オークス1着と牝馬クラシックで活躍し、JRA最優秀3歳牝馬に輝いた。斉藤崇師は「血統的にも期待しているし、いいものを持っていると思う」と資質を高く評価している。10月デビューだった母より3カ月早くターフへ。「未完成の中でも、走りのバランスがしっかりしているところに血統の良さを感じる」。成長の余地を残すが、初戦から態勢は整っている。

 追い切りでは圧巻の動き。先月18日にCWコースでしっかり追われ、6F84秒8〜1F11秒0の好時計が出た。併走した年長のオープン馬タガノエルピーダに食らいつき、「やってもケロッとしている」と評価を上げた。翌週26日にはレースでも騎乗予定の北村友を背に同コース84秒8〜11秒1と同水準の時計を、今度は馬なりで計時した。「しっかりと動けている。先週より、もう一段上がって良化している」。青写真通りの上昇曲線に若きダービートレーナーも目を細めた。

 「牝馬なのでやりすぎないように慎重にやってきた」と決して遮二無二出した時計ではない。将来も見据えた絶妙な手心で着実に磨き上げられてきた。アランカールはヒンディー語で宝飾品を意味する。多色性の宝石の名を冠した母シンハライト同様、「輝かしい成績を収められるように」と名付けられた。ダービーステーブルの新たな原石は、初陣でどのようなきらめきを見せてくれるだろうか。 

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