注目の2歳馬を紹介する「Road to 2026」は、土曜福島5R(芝1800メートル、牝馬限定)でデビューする関西馬
アランカールをピックアップする。母に16年
オークス馬
シンハライトを持つ良血。今年のダービーを
クロワデュノールで制した斉藤崇厩舎&北村友のタッグで初陣Vを目指す。
今年のダービー馬
クロワデュノールの
凱旋門賞挑戦が先週末、発表された。管理する斉藤崇厩舎は21年
クロノジェネシス(7着)以来4年ぶりに日本競馬の夢を背負う。そんな名門からまた1頭、名血を継ぐ駿馬が登場する。みちのく遠征で初陣を迎える
エピファネイア産駒
アランカールだ。
キャリア6戦5勝の
母シンハライトは16年の
桜花賞2着、
オークス1着と牝馬クラシックで活躍し、
JRA最優秀3歳牝馬に輝いた。斉藤崇師は「血統的にも期待しているし、いいものを持っていると思う」と資質を高く評価している。10月デビューだった母より3カ月早くターフへ。「未完成の中でも、走りの
バランスがしっかりしているところに血統の良さを感じる」。成長の余地を残すが、初戦から態勢は整っている。
追い切りでは圧巻の動き。先月18日にCWコースでしっかり追われ、6F84秒8〜1F11秒0の好時計が出た。併走した年長のオープン馬
タガノエルピーダに食らいつき、「やってもケロッとしている」と評価を上げた。翌週26日にはレースでも騎乗予定の北村友を背に同コース84秒8〜11秒1と同水準の時計を、今度は馬なりで計時した。「しっかりと動けている。先週より、もう一段上がって良化している」。青写真通りの上昇曲線に若きダービートレーナーも目を細めた。
「牝馬なのでやりすぎないように慎重にやってきた」と決して遮二無二出した時計ではない。将来も見据えた絶妙な手心で着実に磨き上げられてきた。
アランカールはヒンディー語で宝飾品を意味する。多色性の宝石の名を冠した
母シンハライト同様、「輝かしい成績を収められるように」と名付けられた。ダービーステーブルの新たな原石は、初陣でどのようなきらめきを見せてくれるだろうか。
スポニチ